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2012年3月 2日 (金)

『これから50年、世界はトルコを中心に回る』

 B120302 佐々木良昭氏が著した左の新書を読了し、書名の「これから50年、世界はトルコを中心に回る」という理由も納得出来たし、トルコと繋がりを持つ日本の企業や個人が増えていくに違いないとつくづく思った次第である。さらに言えば、同書は日本の企業の長期的な企業戦略に有益な情報をもたらすだろうし、個人レベルでもトルコと繋がりを持つ人たちが今後は増えていくと思われるので、そうした人たちにとってトルコとの架け橋的な存在の本になることだろうと思った。

一般にトルコは親日的だと言われている。そのあたりの理由を同書では以下のように述べている。

1. 日露戦争における東郷平八郎司令官、乃木希典将軍の功績(p.161

2. エルトゥールル号遭難事件(p.162

このあたりは近代史に関心を持つ読者なら説明の要はあるまい。注目すべきは以下の著者の言葉だ。

__________

 以上二つの出来事が日本とトルコを親密にさせたわけだが、実はそのはるか以前から、両国の間にはただならぬ因縁がある。

 6世紀の中央アジアに突厥という遊牧国家があった。

 一時はササン朝ペルシアと共闘して一大帝国を築いていたのだが、583年に内紛により「東突厥」と「西突厥」とに分裂し、唐の攻撃によって東突厥は600年代に、同じく西突厥は700年代に滅びている。

 滅亡後、突厥の民の一部は西に向かってオスマン帝国の民となり、また一部は東に向かって日本に渡り、日本民族に溶け込んだとされている。

 もしそうであれば、オスマンの末裔であるトルコ人と日本人は「突厥」という同じ根っ子を持っていることになる。世界の民族学者の中には「日本人とトルコ人は同族だ」という認識を持つ者もいるほどだ。

 なお、その「突厥に住んだ人々は「ツラン」とも呼ばれている。

 「日本人もトルコ人も同じツランじゃないか」

 という言い方をされることも少なくない。(p.164165

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 関連して、謎の民族とされているシュメールの末裔こそがツラン、すなわち突厥をはじめとする中央アジアの遊牧民族であると喝破した人物がいる。文明地政学協会の天童竺丸氏である。天童氏の説については、『放知技(ほうちぎ)』という掲示板のスレッド「ツランという絆」で紹介したので、関心のある方は同スレッドのNo.138以降を一読願いたい。

佐々木氏の新書と「ツランという絆」で紹介した天童説とを繋ぎ合わせてみると、明らかにシュメール民族が中央アジアの遊牧民族の遠祖であり、さらには日本民族もシュメール民族の血を受け継いでいることが分かるのではないだろうか。

 

なお、佐々木氏のブログによれば、「あるテレビ局がこの本をベースに特別番組を作ることが決まりました。3月中の取材、4月初旬の放映のようです」とのことであり、期待したい。

[トルコに関する本を出版しました」


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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 職務経歴書の見本 | 2012年5月13日 (日) 午前 11時31分

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