« 講演会のお知らせ | トップページ | 続・講演会のお知らせ »

2010年8月24日 (火)

近代日本史の舞台裏

 日本の近代史を表で動かしてきたのが皇室と政体とすれば、その裏を動かしてきたのは京都皇統である、という事実が最近になって浮かび上がってきました。その事実を本邦で初めて公表したのは落合莞爾氏であり、現在の落合氏は精力的に日本近代史の舞台裏を、『月刊日本』誌で「疑史」、および『NEW LEADER』で「陸軍の裏側を見た吉薗周蔵の手記」というタイトルで、毎月驚きの事実を公表しています。

 

最初に、小生が作成した以下のPDFファイルをダウンロードして下さい。

「ochiai01.pdf」をダウンロード


落合氏の上記の連載に目を通したことのない読者は、このPDFファイルを見ても直ぐには理解していただけないかもしれません。たとえば下側半分のフロー図を見ると、「東京皇室」、「京都皇統」、「ワンワールド」、「奉天古陶磁」、「吉薗周蔵」という文字が目に入るものの、何の事やらと戸惑われるのではないでしょうか。どのキーワードも1本あるいは数本の記事になる重いテーマなので、今回は詳述せずに紹介だけに留めますが、いずれ機会があれば、キーワード毎に記事に取り上げなければと思う重要なキーワードばかりです。

 

ただ、一つだけ読者にお知らせしておきたいのは、『NEW LEADER』連載から10年以上の歳月が流れ、いよいよ連載が佳境に入ってきたという点です。そのあたりは落合氏自身が『NEW LEADER2010年6月号で述べており、その記述を上記のPDFファイルに転載しましたので目を通してみてください。

 

小生は今月(8月)中旬、和歌山県の落合莞爾宅に数泊させていただき、色々とお話を伺ってきました。帰宅してから急ぎ『ドキュメント 真贋』(落合莞爾著 東興書院)と『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』(落合莞爾著 時事通信社)を取り寄せ、仕事の合間に読み進め、先ほど漸く読み終えたところです。

 

B100824 『ドキュメント 真贋』は、奉天古陶磁が中心テーマでした。実は後で落合氏は知ることになるのですが、奉天古陶磁の秘宝の殆どが日本に持ち込まれており、これには京都皇統すなわち堀川辰吉郎が深く関与していたのです。この奉天古陶磁とは、どれだけ価値のあるものなのか、このあたりを分かりやすく述べているのが『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』のp.354です。このページでは、吉薗周蔵が実の娘明子に以下のように語りかけています。

 

 周蔵は明子に「お父さんは若い頃、見たんだよ。凄い物を見たんだ。あれからすると……」といいながら、周蔵は旁のお茶碗を指差して言った。「日本でも古いお寺に行くと、古いお茶碗を箱に入れて、宝物にしているが、たとえ国宝の焼物でも、軍人でいうと少将どまりだ。ところが、中国では、元帥はおろか皇帝に当たる焼物がある。それをお父さんは見たんだよ」

 

周蔵が見たのは「五爪竜文」の器物でした。さらに別の行では、中華皇帝の御物であった、「九竜の図」の器物も在ると落合氏は述べています。

 

B100823 『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』は、吉薗周蔵が中心テーマでした。最初は、天才画家と云われた佐伯祐三の真贋紛争に巻き込まれた落合氏が、ふとしたことで吉薗周蔵の存在を知り、その周蔵が残した手記を解明していくうちに、その手記が近代日本史の裏舞台を綴った貴重な資料であることを知ります。吉薗周蔵が陸軍大臣を務めた上原勇作の「草」として、暗躍していたことまでは当時の落合氏は突き止めていたのですが、その後PDFファイルにある「皇室インナーサークル」からさらに深奥の情報が入るようになり、かつ公開しても差し支えないというゴーサインが今年(2010年)2月に出たことにより、京都皇統が存在したことを『NEW LEADER』にて初めて公開しています。

 

今回はここまでにしますが、関心のある方は『月刊日本』あるいは『NEW LEADER』の定期購読をおすすめします。

 

追伸

お待たせして申し訳ありません。過日お約束した一神教の正体に関する記事が未だ完成しておらず、もう暫くお待ちください。

|

« 講演会のお知らせ | トップページ | 続・講演会のお知らせ »

コメント

金四男(キム ヨンナン)様

投稿有り難うございました。

はい、「サムライ」というペンネームで、ふるいちまゆみさんやマヨさんのHPに出入りしていた者です。その後は“考え方の相違”で袂を別つに至っています。

ヤクザにご関心のあるご様子…。小生は、仁侠は日本を立て直す源とすら思っています。以下にそのあたりを書きましたので参照してください。

http://pro.cocolog-tcom.com/edu/2010/03/--0013.html
『侠-墨子』

小生は「学究の道を断念」どころか、一介の高卒者に過ぎません。大学に通うべき年頃に、3年間ほど世界放浪という恥ずかしい生活を送ってきた人間です。

ともあれ、あまり更新していないブログですが、気が向くと更新していますので、またご訪問ください。今後ともよろしくお願い致します。

サムライ拝

投稿: サムライ | 2010年12月30日 (木) 午後 07時40分

サムライ 様

飯山一郎さんのHPへのご助言、まことにありがとうございます。

当方PC(ネット)は多少いじくりますがブログ関係はまったく疎いのでこちらに返礼さしあげるしだいです。
もし筋違いだったらどうかご容赦ください。

落合莞爾さんという方は名前こそチラと知っていましたがどういう人物なのかは存じ上げませんでした。
なかなか面白いことを研究されているようですね。

世の常識に真っ向から異を唱える在野の賢人。
私はこういう人が大好きです。
さっそくご助言にしたがって落合さんの著書を読んでみようと思います。

ところで話は変わりますが、サムライさんはかつて(今もかな)、ふるいちまゆみさんやマヨさんのHPに出入りされていませんでしたか。

上記のごとく私は変わった人が好きなので2、3年前にお二方のHPを時々眺めていたのですが、たしか同じようなハンドルネームの方がたびたび投稿されていたような記憶があります。

たいへん失礼な物言いですが、大多数の投稿は知識のひけらかし、独りよがり、盲目的個人崇拝、皮肉屋、仲間意識からくる馴れ合い、等々の嫌味が見え隠れして辟易するのですが(投稿者だけでなく管理者もかな???)、なかでただひとり、サムライさんという方の投稿は常に冷静な視座をもって書かれており好感がもてたのでそのハンドルネームだけは覚えていたしだいです。

もし違っていたらゴメンナサイですが、ひょっとして当の御仁でしたら、不思議な邂逅と相変わらずのご活躍を嬉しく思うばかりです。

推察しますにサムライさんは、何かの事情で学究の道を断念された向学のご紳士でしょうか(私は根っからのやくざもんなので対極にあるような方とは妙に波長が振れるのです。ハイ)。

ともあれ貴重なご助言、まことに感謝いたします。

投稿: キム ヨンナン | 2010年12月30日 (木) 午後 07時11分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 近代日本史の舞台裏:

« 講演会のお知らせ | トップページ | 続・講演会のお知らせ »