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2010年3月 3日 (水)

ツランという絆

ユースタス・マリンズの著した『世界権力構造の秘密』(成甲書房)の訳者である天童竺丸氏は、一方でツラン同盟の事務局長という要職にある方であり、一昨年の春から同氏とお付き合いをするようになってから、筆者は「ツラン」の実体について初めて知りました。

 

最初に、筆者がツランの世界に足を踏み入れたのは、天童氏が編集人を務める機関誌『みち』の発行人であり、国際ジャーナリストでもある藤原源太郎氏に、栗本慎一郎氏の著した『シルクロードの経済人類学』(東京農大出版会)を教えて戴いたことがきっかけでした。詳細は拙ブログに同書の書評を載せていますので参照にしてください。

シルクロードの経済人類学

 

昨夏、ツラン民族研究のためトルコから来日した留学生で、現在は某大学でツランに関する博士論文を執筆中のA君を囲み、藤原氏、天童氏、『月刊日本』の編集長・坪内隆彦氏らが集ったのでした。筆者も末席を汚し、半日に及んだ会合(以降、「ツラン会合」とする)の印象は、「東は日本列島から、天山山脈の北方を走る草原の道を経て、西はフィンランドやハンガリーに至るという、壮大な一つの文明圏(ユーラシア大陸の東の端からカスピ海まで、当時は30日で到着した)」というものでした。半年前に栗本慎一郎氏の『シルクロードの経済人類学』などに目を通していただけに、草原の道と深い関わりのあるツランに非常に興味を覚えたのであり、ハンガリー人、フィンランド人、トルコ人、キルギス人などの中央アジア人、日本人と、ツランという目に見えぬ糸で互いに結ばれているのではという、雄大な気分にさせられた1日でした。

 

■ツランの過去

ツランとは元来は地名だったのであり、中央アジアの大平原を指していました。具体的には西方はウラル山脈、東方はアルタイ山脈で挟まれた大平原のことです。この地域を原郷とする民族がツラン民族であり、言語的にウラル・アルタイ語族で結ばれています。すなわち、中央アジアの大平原の西に移動した民族がフィンランド語、ハンガリー語、トルコ語を話す人たちとなり、東に移動した民族が朝鮮語や日本語を話す人たちになったと云えるでしょう。したがって、ツラン民族でないのが印欧語族のインド人やヨーロッパ人(所謂白人であるアーリア人)、孤立語を話す中国人や苗族などになります。昨夏のツラン会合で出席者の一人が、「漢人(中国に住む人々)は、日本人の兄弟ではなく異民族である」と喝破していたのが今でも耳に残ります。

 

なお、戦前はシュメールが軍部に悪用されたように、ツランも同じ運命を辿りました。戦前のシュメールについての詳細は、5年前に書いた以下の拙ブログを参照ください。なお、その後の筆者の古代史研究が進み、現在ではシュメールが人類文明の曙ではないという地点にまで辿り着きました。では、われわれ人類の原郷は何処か、そのあたりについては1~2年後、拙ブログに記事として取り上げたいと思います。

古代史研究のすすめ

 

なお、戦前のツランについて、ツラン会合の出席者の以下の発言は貴重です。

 

『大興安嶺探検』(今西錦司編集 朝日文庫)という本がある。この本の説明書きに「1942年、自由の天地を求めて若き探検家グループ21名は、憧れの大地へ飛び出して行った―。日本の生態学の第一人者で探検家でもある今西錦司を隊長に、森下正明、吉良竜夫、川喜田二郎、梅棹忠夫、藤田和夫ら、現在、アカデミズムの頂点に立つ諸氏の青春時代の探検記録」(アマゾンドットコムより抜粋)とあるように、戦前に行った調査である点に注目したい。今西らはツランについて熟知していたのであるが、戦後はGHQによって今岡十一郎の著した『ツラン民族圏』が発禁扱いになっていることから分かるように、戦後は公にツランについて研究できなくなった。だから、戦後の今西、梅棹、川北らはツランについて触れていない。

 

■ツランの現在

ツランを巡る現在の状況について知っていただく意味で、ツラン会合の参加者らの発言を一部、以下に取り上げておきましょう。

 

ツラン民族の存在か世の中に知れ渡ることを嫌がっているのは、アングロサクソン、ユダヤ、ロシア、中国などである。したがって、政治的な配慮が働きによって、ツラン民族同士の横のネットワークが貧弱化している。現在においてツランについて取り上げることは、イスラエルなどを刺激してしまうので注意のこと。

日本語に兄弟語はないというのは、果たして本当か。日本語の原郷を分からなくしているのは、裏に政治的な意図があることを忘れるべきではない。ちなみに、同じツラン圏である日本語とトルコ語は語順が一致しており、英語のように動詞が途中に来るのではなく、最後に来る。

 

■ツランの未来

ツランについて取り上げているホームページ、ブログ、書籍は極めて少なく、ましてやツランの将来について、本格的に取り上げた記事や書籍等は、筆者の知る限りありません。

 

ともあれ、一昨年秋のリーマンショックによって世界が大混乱に陥りましたが、それでも我々にはアングロサクソンが築いた土俵で今後も生きていく他はありません。そうした現状を踏まえた上で、では今後はどのように生きていくべきなのか、一人一人の読者と共に考えていきたいと思います。中国あるいはツランという新たな土俵を作ろうにも、独自の土俵を作るだけの余裕も能力も中国にあるとは思えません。気鋭のカラスさん、ではなかった国際ジャーナリストの園田義明氏による以下の発言は正に正鵠を射たものと云えそうです。

英米主導の土俵に文句を言うならそれでよし。 しかし、中国とて英米土俵でうまく踊ろうと必死になっている。

ポール・ケネディ 「国のパワーの源泉は、力強い生産基盤、健全な金融、そしてガバナンスにある」

 

中華土俵が駄目なら、ツラン土俵はどうでしょうか…。このあたりについては、ツラン同盟の事務局長である天童竺丸氏との交流を通じて筆者なりに調査していきたいと思います。ある程度まとまり次第、拙ブログに記事としてアップしたいと思います。

 

■資料

・インターネット編

(1)日本はツラン同盟結成を打ち立てよ

※ この文章を書いたのは藤井厳喜氏ですが、藤井氏は機関誌『みち』の発行人・藤原源太郎氏や編集人・天童竺丸氏との交流があり、このお二人からツランに関する情報を主に仕入れていることは間違いありません。以下も藤井氏の記事。

(2)ツラン同盟論 ~日本人の源流とは?~

(3)ツラニズム再考

※ 「日本はツラン同盟結成を打ち立てよ」の付け焼き刃的な底の浅さを痛烈に突いています。この「貂主の国」と云う北ユーラシアの歴史を取り上げたブログは、目を通す価値があるでしょう。以下の2本の記事も同じブログ主のものです。

 (4)ツラン民族圏

 (5)荒川静香とツラン

 

・書籍編

(1)『ツラン民族圏』(今岡十一郎著 竜吟社)絶版

(2)『ツラン民族運動とは何か』(今岡十一郎著 言海書房)絶版

(3)『アジアの国民国家構造』(久留島浩著 青木書店)

(4)『陰謀と幻想の大アジア』(海野弘著、平凡社)

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コメント

 最近、あすか氏によりユダヤとの関連で『古代の日本神道が一神教だった』などと突飛な言説が投げられていますが、実はユダヤ教が族長時代までは多神教だった事はテルアビブの大学でラビを養成するユダヤ教学者達が認めているのです。
この事は旧約聖書をよく読むと(特に外典)その片鱗が伺える。族長時代にエル・ジャダイと言われるムーブメントが起こり、一神教の萌芽になりました。
といっても現在のユダヤ教のように他を否定する偏狭なものではなく、複数の神々の中から家長が一つの神を選んで信仰する、という緩やかなものであったようです。
その後、聖書は聖職者(つまり人間)の手により編集され、聖書のうち一神教にそぐわない章書は除外されました。
一神教は多神教に比べて、とても高等な信仰であり、発達論から見ても最初に一神教が有ったなどとは有り得ない、狂信のようなものです。
簡単に言えば馬車より先に飛行機が有ったみたいな主張。
聖書原理主義に近い頑迷なクリスチャンは人類学者がアダムとイブは黒人だったと言っても信じないのと同じです(アダムとイブが実在したらと仮定して)。
余談ですがエジプト考古学ではモーセがユダヤ人でなくエジプト人であり、エジプト王族の賢明且つ過激な一員であり、その人物も既に特定されています。
私は学問を信仰の色眼鏡で否定するのが最も典型的な盲信だと考えています。私の推測では、あすかあきお氏は新興派のクリスチャンだと思います(恐らくアメリカ発祥の派?)。

投稿: たちはく | 2012年4月22日 (日) 午前 12時40分

こんには、ねこです。
私はモーセはレビ族だと思いますよ。
その後の展開を見てもレビ族です。
神から十戒を授かったあと十戒を記した板を収める箱も造らせている。
イスラエル人とエジプト人とはアブラハムを祖先としています。
アラブハムの妻サラは子供が授からなくて自分のはしため ハガルをアブラハムに与えます。
アブラハムはハガルとの間に子供が授かり名をイシュマエルとします。ハガルはエジプト人の女性です。

またアブラハムとサラは若い頃ウルの街に住んでいました。


トミナガスネヒコネの子孫、富氏によるトミ族は出雲神族に属して同族に三輪氏、諏訪神家などがある。

トミ族の伝承者で在る富氏は代々口伝えで歴史を子孫に残している。
話の内容は記紀とは異なる。
イザナミ、イザナキの初めての子はクナト神。
神武は7人いた。
アマテラスと言う女神はいなかつた。
ヒエッーというような内容である。
クナト神は富家の祖先で54人いた。
クナト神はリンガの石像で表されているが原型は蛇。
トミ族は龍蛇族なのである。
旧暦の10月にはセグロウウミヘビを向かえて神前に祭る習慣がある。

以上のことは吉田大洋氏が富氏から話を聞き謎の出雲帝国にまとめたものである。

この本を読み終えたあと私は資料集めに奔走して、色々調べもした。
意外なことが分かってきた。


投稿: ねこ★ | 2011年5月 6日 (金) 午後 05時57分

ねこさん、天童氏はモーセの正体をエジプト人と見抜いています。その詳細な論文が『憎悪の呪縛』という天童氏の著書という訳です。したがって、ユダヤ人の遠祖はエジプト人です。同書を一読した後、再び投稿して戴ければ幸いです。

投稿: サムライ | 2011年5月 6日 (金) 午前 08時07分

こんばんはねこです。
モーセの正体と言われてもねえ。彼はレビ族ですよね。
祭祀の家系ですよね、でも長男ではない。捨て子で王の娘に拾われ育ててもらいます。後にモーセはエジプトでエジプト人を殺しています。後にこれを王に知られてしまい殺されそうになったので、エジプトから逃げてミデイアムの地に住むようなつたのです。
後にミディアムの祭祀の娘と結婚して男子を設ける。

あとは神の命によりエジプトからイスラエルの民を率いて約束の地に導くこと。
エジプトの王と魔術対決をすることになる。


これがまた凄い。

紅海を神の導きにより渡り、シナイ山で神から十戒を授かる。
でも結局モーセは水のことで神におこられて約束の地には入れずにヨシュアにあとを託した。
うーん、秘密はどこ。

出雲は多分、イスラエル系だとは思いますよ。
だいぶ、色々な宗教が混ざっているし、この前も書いたけど部族のトーテムがあるんですよ。

ヤコブは神にイスラエルと言う名をもらいました。そしてアブラハム、イサクの土地も受け継ぎました。
彼からイスラエルの12部族は出でいます。つまり子供たちです。

投稿: ねこ★ | 2011年5月 6日 (金) 午前 12時37分

ひろみさん、投稿有り難うございます。

ひろみさんが疑問に思う疑問点の回答は、かなりの部分において天童竺丸氏の『憎悪の呪縛』に書いてあります。ポイントはモーゼであり、モーゼの正体が分かれば、後は自ずと分かります。ここでは、モーゼとツランは対立関係にあった、とだけヒントを言っておきます。この構図は今も続いています。

ともあれ、911事件にせよ、今回の東日本大震災という311事件にせよ、永久に深い闇に包まれた事件として残るのであり、決して公では真実は明らかになりません。それを、一部でも明らかにした人たちの運命は、暗殺です。

それでも、ネットで何だかんだと言っている一般人が、暗殺されることは有り得ません。何故なら、彼らの書いていることの殆どが的外れだからです。たとえば、副島隆彦の弟子の吉田某が書いた、『天皇財閥』が典型例です。

最後に皇室インナーサークルの栗原が、以下のように言っていました。

「すべて回答は『古事記』の上巻に書いてある」

投稿: サムライ | 2011年5月 5日 (木) 午前 05時37分

こんにちわ。

昨日から今日にかけて、twitterでいろいろとつぶやいてたました。
まだ、まとまっているわけではないのですが・・・。

もともとは、5月1日のウサマ・ビンラディンの件に関して、OshoUFOさんの「オサマ・ビン・ラディン氏の殺害は、アメリカの大統領選挙と何の関係もないのだろうか?従来、民主党は内政の党。だからこそ外交路線を表に出さねばならなかったのではないだろうか?そう思うと、今回の作戦やカーター元大統領の訪朝、クリントン国務大臣のアジア歴 ...」という呟きに対して、私が、「私は第一報を聞いた時、これでもう終わらせたいんだな、と思いました。アメリカも911の報復を理由に戦争を続けてきたからには、その首謀者たる人間を葬るしか幕引きできないでしょうから。イスラム側との何らかの合意ができたのではと思ってしまいました。楽観的すぎでしょうか?」と答えて、OshoUFOさんから、「一部のイスラムとの合意がなければパキスタンでの作戦履行はあり得ませんから。ある意味、イスラムにとってもアルカイダは鬼子なのかもしれません。」と返事が来ました。
その後、oshoUFOさんともう少しやり取りがあったのですが、夜寝る前(日本の朝)に、kaori_gardenさんから、「イスラエルとスペインと出雲が霊的にダブるんです。エジプト暴動と祝島原発暴動の時、カナーンと出雲の関連に気が付いてから。 」と呟きがあって、私が「スペインはヤコブ(サンティアゴ)の巡礼の国。ヤコブはイスラエルの別名。ブログでソロモン王の封印の話題を書いたことにも関係あるでしょうか? http://goo.gl/Wk7ql」と答えました。

その後さらに、他の方の呟きにもインスパイアーされて、「兄と弟、征服と服従、偽と真、神話の中で何度も繰り返されているモチーフ。この呪縛を克服し、乗り越えることができるように、今私達は生きているのかもしれません。私がスペインへ導かれたことに意味があったんですね」
「レバノン杉は香柏とも書きます。ギルガメシュ叙事詩で出てくる杉はレバノン杉のことで、その森を守るのはクババ(フババ)という怪物だけれど、たぶん大地の女神でアナトリアの大地母神キュベレーの起源と思われます。」
「ノアの息子の、セム、ハム、ヤペテ。セムはアジア人の祖、アブラハムの父祖。ハムはアフリカを中心とする人類の先祖、息子にカナン。ヤペテはインドイラン語族の祖。あれ、白人の祖は?ここにも兄弟の複雑さが。。。」
「カナン、約束の地、「乳と蜜 の流れる場所」。河南省は中国、華南も中国の南部の地方。河南町は大阪にあって、2005年まで宮城にもあったけれど合併して今は石巻市の中に含まれています。出雲に河南中学校、加賀に河南小学校ってあるんですね。」
「マナは、イスラエル人の目指すカナン―「乳と蜜の流れる安息の地」―すなわち本物をさし示していました。イスラエル人はほんの数週間で入国できるカナンを目指しながら、40年間も荒野を旅…マナはオリーブ油を使って「油菓子」にもなり…オリーブ油は聖霊…http://bit.ly/l8q4Vn
「預言者モーゼが仲間を従えて彷徨っているとき、食べ物に困ったモーゼは神に祈り、「マナの壺」を神から受け取ります…切り分けるために使った板の事を「マナ板」…仁徳天皇陵のあの形は「マナの壺」…「カナン」はひょっとして=カノン=観音? http://bit.ly/iwOGGY
「ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、成り立ちを考えれば兄弟同士の宗教。経典を同じくするのに何故争うのでしょう?絶対神を1つとしたところから、おかしくなったのでは?多神教のアニミズム、シャーマニズムの方が寛容で懐が深い。仏教は宗教というより哲学に近い。一神教の排他から多神教の融和へ。」
「朝、ツイートしたのとちょっと違う・・・。解釈もいろいろあるから、どれが正しいなんて決められないなぁ~と思います。創世記 『ノアの子セム、ハム、ヤペテの伝』 ヤペテの子孫:アーリア族、ハムの子孫:ツラン族、セムの子孫:ユダヤ人がセムの子孫 http://bit.ly/lTnhPG

だらだらと書きましたが・・・。
以前からランダムに調べていたこと、感じていたこと、考えていたことが、どう説明していいのかわからないのですが、「出雲とイスラエルとスペイン」というキーワードを聞くことによって、急につながりを持ったような気がするのです。

ツランとバスクの検索で、こんなサイトを見つけました。
「アスカ京はサカ族の都」
http://blogs.yahoo.co.jp/manase8775/11082678.html
興味深いので他のページも読んでみようと思っています。

長々とすみません。。。

投稿: ひろみ | 2011年5月 4日 (水) 午前 06時45分

ねこさん、投稿有り難うございました。

最近、メールアドレスを変えたため、ねこさんの投稿に気付くのが遅れ、申し訳ありません。

今回のねこさんのお話、専門外で良く分かりませんが、小生を含む読者のため、今後も情報を御願いいたします。

投稿: サムライ | 2011年5月 3日 (火) 午前 04時39分

こんばんは、ねこです。人類発祥の地としてエデンの園が在ります。
はっきりとした場所の特定は出来ませんが聖書の創世記2章にエデンの園の近くに4つの川があったことが記されています。1つはピションで、2つめはギホン、3つめはヒデケル、4つめはユーフラテスと書かれている。エデンの園の場所を探すひとつの場所のめやすとはなると私は思う。
スキタイサカ族、つまりパルテヤ人を追うとその辺に行き着くのです。スキタイサカ族の中にはイスラエルの流れを汲む部族がいたと私は思っている。ツランと古代イスラエルは私の中ではかぶってくるのです。言語では
日本はアラビア語、ペルシャ語などがかなり入ってきているから、この言語を話す部族が渡来したと見るべきだろうと思う。
信仰のめんでは古代は一神教だったと籠神社の宮司は語る。
私が調べた限りでは古代は、山、蛇、鳥、この3つをトーテムとする部族が着ていたようだ。また崇拝もしていた。奥が深い。

投稿: ねこ★ | 2011年5月 2日 (月) 午後 08時06分

月のひつじさん、アールデコさん、

本日は時間が取れそうです。小さな仕事を片付けてから記事を書くことにします。お楽しみに。

投稿: サムライ | 2010年3月 9日 (火) 午前 04時16分

kazさん、了解しました。いつでも結構ですので顔を出してみようという決心がつきましたら、お声をかけてください。その日を楽しみにしています。

投稿: サムライ | 2010年3月 9日 (火) 午前 04時10分

サムライさん、こんばんは。早速のお返事ありがとうございます!

>日野強の記事を読みました。悪いけど、『伊犂紀行』からの抜き書きであり、『真贋大江山系霊媒衆』と比較すると迫力に乏しいことこのうえない…(苦笑)

たはは〜^^;説明不足でした!(汗)サイト主さんによると、過去に子ども向け書籍(日本の探検家シリーズ)用に書き下ろした文章とあり、確かに迫力が全然ないでしょうね。。。すみません
でも、当時外の人間が誰も通った事のない道を通ってアジアの奥深くに分け入った日本人は、軍のスパイか商社マンか探検家か?いずれかでもありその全部でもあるんでしょうね。
記事楽しみにしています〜!

投稿: 月のひつじ | 2010年3月 8日 (月) 午後 10時44分

リクエストは月のひつじさんでしたか。

さっき1978年のミッドナイトエクスプレスをまゆみさんのところに落として、散歩をつずけていると、原作者のインタヴィューが。。。サムライさんこの映画ごらんになりましたか?みなさんはごらんになりました?
メモリートゥレインです。。。

interview 1
http://www.youtube.com/watch?v=WMsNPCVbNhw

投稿: アールデコ | 2010年3月 8日 (月) 午後 09時30分

サムライ様
ご丁寧に返信くださり、光栄です。身に余ります。
鳩山首相の「大アジア(東アジア共同体?)」とそれ以外の「大アジア」の違いも正直わかっておりませんが、今後も皆さんの記事並びに投稿を拝読させて戴き、このツランを含め、勉強させて戴ければと思っています。
 また、mayoさんのご推薦もあって、「月刊日本」を購読して数カ月がたちます。いかんせん、俄か勉強ですのでまだ何も解らない門外漢ですが、この壮大で雄大な世界観に私はすでに魅了されています。
 さすがにこんな不勉強な私が天童氏との世界情勢の語らいの場にお伺いするのは恐れ多いので、
もっと勉強してからにさせて戴きます。
 気を配って戴いてありがとうございます。

投稿: kaz | 2010年3月 8日 (月) 午後 09時26分

月のひつじさん、投稿有り難うございました。

現在、机上には『大興安嶺探検』、『伊犂紀行』、『秘境西域八年の潜行』、『真贋大江山系霊媒衆』の四冊を並べて併読していますが、やはり圧巻は『真贋大江山系霊媒衆』です…。明日の朝、メールボックスに大量の仕事や急ぎの仕事が入っていない限り、『真贋大江山系霊媒衆』という題で記事を書きたいと思います。乞うご期待…(ということになればいいのですが…)

日野強の記事を読みました。悪いけど、『伊犂紀行』からの抜き書きであり、『真贋大江山系霊媒衆』と比較すると迫力に乏しいことこのうえない…(苦笑)

投稿: サムライ | 2010年3月 8日 (月) 午後 06時16分

ああ、すみません書き忘れました!
日野強の中央アジア行をわかりやすくまとめているサイトがありましたのでご参考まで。
「日野 強:
必死で越えたカラコルム峠 〜中央アジア横断の先駆け〜」
http://www.furugosho.com/asia/asia_1.htm

投稿: 月のひつじ | 2010年3月 8日 (月) 午後 03時13分

サムライさん、こんにちは! こちらにコメントを残しておらず、ああ片手落ちでした。大変失礼いたしました。(_ _)
『大興安嶺探検』、隣のエリアの図書館にあるというので試しにリクエストかけて来ました (...が、待ちきれなかったら買っちゃうかも知れません)。
学生の頃は荒俣宏の博物学関連の話が大好きで、その関連で今西錦司や大谷光瑞を知った次第です(川喜田氏はKJ法で^^)。また、マヨさん家では日野強という人物の事もご示唆ありがとうございます。この人、以前何度かマヨさんも指摘していますね!(忘れてる...^^;)
日野氏も、当時のロシア(ソ連?)の動きを監視する目的でツラン地方へ分け入ったようですが、大谷光瑞も日野も今西も、皆そこで何を見て来たのでしょう。それまで大谷光瑞探検など、単純に秘境探検と思っていたのですが、ただの学術的好奇心等だけでは動いていない、という事なんですね。

投稿: 月のひつじ | 2010年3月 8日 (月) 午後 03時09分

アールデコさん、トルコの動きをお知らせ戴き有り難うございます。

さて、ツランの記事を書いた後、アールデコさんだったかな、今西錦司の『大興安嶺探検』(朝日文庫)の書評を載せて欲しいというリクエストがありましたが、その前に日野強の『伊犂紀行』か、西川一三の『秘境西域八年の潜行』が先になると思います。

特に、漸くゲットした『伊犂紀行』は、栗原茂の『真贋大江山系霊媒衆』と密接な繋がりがあるだけに、現在再読している『真贋大江山系霊媒衆』の後、『伊犂紀行』に目を通したいと思います。

でも、明日辺りから仕事に当面追われそう…

投稿: サムライ | 2010年3月 8日 (月) 午前 09時59分

サムライさん、ヴィデオアップありがとうございます。きのうB B C で公開討論が放送されました。「英国におけるイスラム」パネルはオーックスフォード大学のイスラム教授をはじめ、ヨーロッパ人3人だったか、結局最大のヨーロッパの困難はイスラム系のヨーロッパ人口が着実に伸びているのに、トルコがイスラム国を理由にヨーロッパ共同体に加入できないのはおかしいのではないかという点。このヴィデオではオバマのイスラム性を指摘しており静かにイスラム化が進んでいるのかなあと、去年春に厳島神社のどんぴしゃ海はさんだ正面にイスラムらしき建物があるのを目撃しましたしね。

投稿: アールデコ | 2010年3月 8日 (月) 午前 07時34分

古歩道というと、フルフォード氏ですね。同氏の正体が分かってからというもの、同氏のブログにアクセスすることは滅多にないだけに、面白い情報有り難うございました。あとでゆっくり拝見させていただきます。

投稿: サムライ | 2010年3月 8日 (月) 午前 05時58分

あら大変。。。
サムライさんこんにちは。今しがた古歩道さんのサイトにこんなのが投稿。。。米大統領の法的根拠を問うてコロンビアの法廷に提訴のハーレム在住神父さんのスピーチです。10分ほどの。。。

http://www.youtube.com/watch?v=2WedxY61d60&feature=player_embedded#

投稿: アールデコ | 2010年3月 7日 (日) 午後 09時13分

kazさん、投稿有り難うございます。

さて、kazさんの「日本は大アジアで動いているのでしょうか?それともツラン同盟で動いているとみてよいのでしょうか?」というご質問、「大アジア」が鳩山首相の意味する「大アジア」であれば、大アジアもツランもどちらも否です。

次に、愚生が「一緒に研究しましょう」と謂ったのは、ブログに書いたように現実はアングロサクソンの築いた土俵上でしか、今の人類は生きていくことはできないのですから、そうした制限枠を乗り越えるにはどうすれば良いのか…。その回答の一つがツランという絆なのです。

ツランについては日本で最も詳しいのが日本ツラン連盟の天童竺丸氏でしょう。一昨日も天童氏にお会いして半日近く語り合ってきました。そうした成果は支障の無い範囲で、また仕事(翻訳)の合間に許された時間を利用して、少しずつ拙ブログに公開していくつもりです。そうしつツランに関する執筆にあたり、自分の背中を押してくれるのが「世直し」です。

ともあれ、拙文ということもあり、また公の場では公開できない内容が多くことから、歯切れが悪い記事になって申し訳ありません。

もし、さらにツランをはじめとする世界動向について知りたいというのであれば、天童氏が編集長を勤める『みち』の購読をお勧めします。また、また、毎月第三土曜日に天童氏を中心に世界情勢について語り合っています。関心があれば一度顔を出してみてください。
http://michi01.com/mousikomi.html

投稿: サムライ | 2010年3月 7日 (日) 午後 04時58分

kazと申します。mayoさん家や飯山一郎さん家ではサムライさんの投稿をいつも興味深く拝読させて戴いております。

レベルの低い質問で申し訳ございません。でも聞かぬは一生の恥ですので・・・。どうしても気になるのですが、日本は大アジアで動いているのでしょうか?それともツラン同盟で動いているとみてよいのでしょうか?

中国はツランに含まれていると勝手に想像していたのですが、どうやらそうではなさそうで、ともすると、日中関係は大アジアかツランかで大きく異なりそうで・・・

それを研究しましょうと云うことですよね。どうも性急ですみません。

投稿: kaz | 2010年3月 7日 (日) 午後 03時41分

「鶴の恩返し」にも、何か隠されたメッセージがあるのかな…。『宗像教授伝奇考』に登場しそうな話ですね。

それから、マヨさんのブログでも紹介した、『ビッグコミックオリジナル』3月20日号
に載った、村上もとかの漫画「蠢太郎」、これもツランを連想させます…。愚生の妄想かな…(苦笑)

投稿: サムライ | 2010年3月 7日 (日) 午前 07時57分

サムライさん、みなさんこんにちは。ツランのツはなるほど豚飼いのツングスかも。ツラン人口のありそうな都市 は、ティユーリン伊、トゥールーズ仏、ティユーリンゲン独。有名な豚肉豚加工食品の産地にはいそうですね。先日見た仏映画「DON,T LOOK BACK」2009年作、ある日突然自分がダブルライフをおくらされてるのにキズキ*憑依*秘密を、理由を探りにてがかりを見つけに主人公のソフィーマルソーが南イタリアの町を訪れるのですがゴブラン織り風のカーテンの模様がたくさんの鶴でした。私はツランと聞くとどうしても「鶴の恩返し」をおもいだしてしまいます。先日サド半島の見える町で食事をしていたら、タグスというビールの広告を目にし思い出したことには、テージョ川、タホ(スペイン語)、はマケドニアのテサロ二カ語でタグスというそうです。たごのうらのたごかしら。。。

投稿: アールデコ | 2010年3月 7日 (日) 午前 07時31分

Hiromiさん、Buenos dias!

実は、今回のツランの記事をアップするにあたり、ツラン関係のネットサーチをしていたら、偶然にもHitomiさんのブログに久しぶりに遭遇…! 自然と豚の写真があるので、何だろうと思っていました。後で再度アクセスしてじっくり読ませていただきます(笑)。愚生も同じスペイン語圏のアルゼンチンを1ヶ月半にわたってヒッチハイクを中心に放浪しており、友人の実家でパンパスの大自然に触れています。無論、豚もいましたが、流石はアルゼンチンと云うべきか、牛の方が圧倒的に多かった…。

さて、今回の記事でも言及したツラン会合、実は公の場では書けないような生々しい発言も多かったのです。そのあたりは、以下の発言からご推察ください。

****************
ツラン民族の存在か世の中に知れ渡ることを嫌がっているのは、アングロサクソン、ユダヤ、ロシア、中国などである。したがって、政治的な配慮が働きによって、ツラン民族同士の横のネットワークが貧弱化している。現在においてツランについて取り上げることは、イスラエルなどを刺激してしまうので注意のこと。
****************

今後ともよろしくお願いいたします。


サムライ拝

投稿: サムライ | 2010年3月 4日 (木) 午前 05時32分

サムライさん、私もやってきました。
今日はツランの文字をみると、何だかソワソワした感じがしました。単に私の旧姓がツ○○ラだからなんですけれでど・・・。
イベリア半島まできた、バスク人はツランなんでしょうね、きっと。。。そしてケルトも?
私はスペインでイベリコ豚に関連する仕事をしているのですが、今この記事を読んで、フッとイベリコ豚を古代からドングリの森で放牧飼育していたのは、ツランに由来するんじゃないかと思いました。
1ヘクタール辺りに2頭以下で放牧するのが最高級のイベリコ豚です。贅沢な話だと思いませんか?
自然の中で共生して生きてきた遺伝子がイベリコ豚の名かにはあるのです。人間が手を加えるのは最小限、牧畜の元祖といっても過言でない姿があります。
生ハムを後ろ足蹄付きで塩漬けし、熟成乾燥させるのはスペンが発祥なのでは・・・。パルマハムの方が有名ですが、それはパルマ地方が一時期スペイン帝国に支配され、配されたパルマ公に従っていった生ハム職人がパルマに生ハムづくりを広めた可能性が高いです。スペインでは生ハムのことをハモン(スペイン語で後ろ足の意味)といいますが、イタリア語では、プロシュットつまり塩漬けという意味です。スペインではハモン(ハム)は後ろ足を使ったものだけを指し、前足は別の名前がありますし、ロースも別名です。それだけ分化しています。
イベリコ豚に興味を持たれたら、是非私のブログの方へいらしてください。。。
http://blog.goo.ne.jp/tres-cerdidos

投稿: hiromi | 2010年3月 4日 (木) 午前 05時20分

アールデコさん、投稿ありがとうございます。今後のツラン研究にお役に立てば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。また、マヨさんのブログでのアールデコさんの発言を楽しみにしています。

サムライ拝

投稿: サムライ | 2010年3月 4日 (木) 午前 05時17分

Hi, just I was going to write I realized that my new notebook does not have Japanese input yet. Surely it should be taken care of later. Meanwhile let me express my gratitude to SAMURAI san and for your well reserched topic of Turan. Thanks!

投稿: a~ru deco | 2010年3月 4日 (木) 午前 03時10分

そーみなさん、お役に立てて幸いです。一緒にツランを研究していきませう。

投稿: サムライ | 2010年3月 3日 (水) 午後 06時44分

サムライ様
分かりやすいツラン説明ありがとうございました。ツーランドットという語に絡むらしいので、検索を始めてみましたが、いまいち明快な説明に行き当たらなくて諦めていたところです。アールデコさんにも感謝です。因みに記事に登場する書籍が図書館に無いのが残念!

投稿: そーみなー | 2010年3月 3日 (水) 午後 05時48分

マヨさん、投稿ありがとうございます。

丁度一年前に栗本氏の『シルクロードの経済人類学』で開眼してから、漸く1年が経ちましたが、これから一緒にツランについて追究していきませう。よろしくお願いいたします。

投稿: サムライ | 2010年3月 3日 (水) 午後 04時54分

サムライさん、こんにちは。うれしいですね、ツランですか・・・。やはりツランと日本をつなぐキーワードはサカ族、つまりスキタイですな。
私は日本へ彼らがやってきたことを確信してるのですが、今ひとつ立証できなくて悩んでいます。
しかし、トルコからキルギス、朝鮮、日本など、ウラル・アルタイ系の言語が動かぬ証拠です。もう少しわかりやすい証拠を探さねば・・・・、がんばりましょう。

投稿: mayo | 2010年3月 3日 (水) 午後 04時42分

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