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2007年6月 4日 (月)

森田実の言わねばならぬ[281]

B051030 以下の記事は『森田実の時代を斬る』に載った在米の国際ジャーナリスト・藤原肇氏の記事です。なお、文中の『NEW LEADER』2007年5月号の「《安倍首相に直言する》“意味論オンチ”が日本の評価を大暴落させた」は7月ころ、『財界日本』6月号の記事は数日の内にホームページ【宇宙巡礼】にアップ致します。

2007.6.2(その1)
森田実の言わねばならぬ[281]

平和・自立・調和の日本をつくるために【192】
藤原肇氏(フリーランス・ジャーナリスト、在アメリカ、『小泉純一郎と日本の病理』の著者)からの手紙

「賢を見ては斉(ひと)しからんことを思う」(孔子)[自分よりすぐれた人に接したら、その人のようになろうと心掛けることが大切である、という意]

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 著名な国際ジャーナリストであり、在アメリカのフリーランス・ジャーナリスト、藤原肇さんからご丁寧なお手紙をいただいた。
 藤原さんは、「NEW LEADER 2007.5」によると、「仏グルノーブル大学理学部博士課程修了。理学博士。多国籍石油会社で石油開発担当後、米国で石油会社経営。ビジネス引退後、ジャーナリストとして活躍。著書は『小泉純一郎と日本の病理』『賢く生きる』等多数」。
 藤原肇氏からのお手紙にはこう書かれている。

《私はアメリカに住む日本人で、40歳の頃にビジネスを引退し、日本には真の意味でのジャーナリストが不在なので、それ以来はフリーランスとして世界で仕事をしています。最近の日本のメディアは本当に腰抜けになってしまい情けないかぎりです。》

《最近の大兄の記事でウクライナのスカチコ氏との一問一答の読みました。国内に向けて何を言っても日本人の脳が動いていない以上は、このように外に向かって発言してそれを国内に逆流させるのが最良と思っていますので、こういうやり方を続けてください。
 私が日本で本を出しても、大事なところはバサッと削られてしまうので、言論の自由など存在しないと実感しています。そこでフランス派の私が苦労して英語で書いたりしていますが、アメリカの大新聞の編集長のレベルが低いために、ヨーロッパでしか記事にならなくて残念です。日本語では100年後の歴史の資料になるだろうと証言を残しています。》

 藤原氏のような才能豊かな強い精神の持ち主が、世界を舞台にしてジャーナリストとして活動していることは大変心強く、ありがたい。天に感謝したい気持ちである。 藤原氏は、最近、日本の雑誌に論文を書いておられる。

 一つは「NEW LEADER」2007年5月号の[《安倍首相に直言する》“意味論オンチ”が日本の評価を大暴落させた――「美しい国」どころか醜悪な暴政に陥る危険性――]。

 藤原氏はこのなかでこう述べている。
《日本の信用と国家の威信が損なわれ続け、日本が蔑視されている現実こそが問題だ。安倍首相が従軍慰安婦問題について「強制性を裏付ける証拠はない」と断言したことが、世界の世論の猛烈な反発を引き起こしたため、安倍晋三のせいで日本の評価は大暴落した。》

《今の日本には怨念と屈辱感に支配されて、「一つ覚え」のように憲法改正を叫びまくり、不可欠な理念や理想の議論が脱落したまま、強引に押し切る悪しき手口が蔓延している。》
 安倍政権への厳しい批判である。

 もう一つは『財界にっぽん』2007年6月号の[〔遠眼鏡で見た時代の曲がり角〕日本の荒廃を世界に曝した安倍政治の醜態]。
 このなかで藤原氏はこう述べている(pp.4-7)。
《世界に通じる教養に不足した日本の首相が、慰安婦問題について十分に熟慮しないで、「強制した事実を裏付ける証拠は無い」と断言して、政治責任(アカウンタビリティ)の欠如を明白に露呈したために、それが世界から反発の嵐を巻き起こした。幼稚で粗野な安倍晋三の思い込みに従い、その場逃れと嘘の上塗りを放置したので、安倍首相に向けた「恥知らず」という非難は、世界のメディアが書く責任論の洪水として、日本の悪名の形で世界を駆け巡っている。》

《それにしても安倍首相は相変わらず居直り続け、鉄面皮で責任逃れの愚策を弄しているのに、言綸界はこの破廉恥男の辞職さえ求めていない。しかも、刻々と日本の立場が損なわれて行くのに、こんな人物が首相である事実により、世界で生きる私でも日本人であることが恥ずかしくなる。》

《北朝鮮に対しての強硬姿勢を前面に出し、祖父が首相の血筋と若さを売り物にして、ヤラセ同然だった総裁選挙に勝ち、自動的にトップに立ったのが安倍の経歴だ。だから、党内では「ぼくチャン首相」と呼ばれるし、安倍晋三の実態は「ふ金総裁」に過ぎないから、難局に直面すると簡単にボロを出してしまう。》

《(安倍首相らは)世界に向かって嘘をつきまくっている。こんな日本のでたらめ政治と暴君に対して、世界が猛反発するのは至って当然であり、亡国路線を改めない限り日本に未来は無い。
 これを見ても日本がいかに狂った国に成り果て、自力ではとても正常な状態に戻れないので、世界からの外圧に期待するだけという、実に惨めで情けない状況に陥っていると分かる。だが、こうした破廉恥な政治家たちの放置を止め、狂気に満ちた火遊びを防ぐ努力をしない限りは、日本は世界から嘲笑され続けるだけで、亡国路線の中で悲惨な状態を目指して没落して、最後には天罰まで受けるのではないか。》

 在アメリカのフリーランス・ジャーナリスト、藤原肇さんの安倍政治と日本の未来を憂う論説に学ぶこと大である。藤原氏の訴えに真剣に耳を傾けたい。  
 藤原肇さんの憂国の情がひしひしと伝わってくる。われわれ日本国内で言論活動をしている者は、この藤原さんの憂国の情に応えなければならないと思う。

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