『日本書紀』

ここで『日本書紀』の話題に戻りますが、ここ半月ほどにかけての私の読書傾向は正に『日本書紀』を軸にしたものであり、『日本書紀』に関連したさまざまな書籍を漁りながら思ったことは、『日本書紀』は一種の“踏み絵”だということでした。つまり、『日本書紀』をどのように捉えているかによって、その人の思想が浮き彫りになるということです。何故なら、『日本書紀』の行間には日本のタブーが至る所に隠されているからであり、その日本のタブーを何処まで炙り出せるか、炙り出したら何処までそのタブーを受け容れることができるかは、その人の持つ思想なり人生体験によって異なってくるのではないでしょうか。
以上の点を踏まえ、『日本書紀』とは何か、『日本書紀』に隠された日本のタブーとは何かといった点を中心に、支障のない範囲で筆を進めていきたいと思います。ご参考までに、今後予定している『日本書紀』関連のテーマは以下のとおりです。
第一回・『聖徳太子と日本人』(大山誠一著 角川ソフィア文庫)
天皇制とは何か、架空の人物・聖徳太子を創った『日本書紀』、『日本書紀』編纂の中心人物であった藤原不比等など
第二回・『覇王 不比等』全三巻(黒須紀一郎著 作品社)
『日本書紀』編纂を行った藤原不比等の正体、『六韜』、『三略』など
第三回・『役小角』全三巻(黒須紀一郎著 作品社)
里と山と、空海、『抱朴子』、その他
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント