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2006年11月29日 (水)

社会への恩返しのすすめ

皆様、大変ご無沙汰しております。本業(翻訳)が多忙であった上、実母の介護に追われていたため、本ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。

ところで、本ブログにはアクセス・カウンタ機能があるのを最近になって知りました。早速調べてみたところ、すでに2万アクセスもあったのには驚くと同時に、大変有り難く思った次第です。よって、以前のように毎日とはいきませんが、これからも折に触れて更新を続けていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

さて、現在、二人の息子(中学校1年生・小学校5年生)が、地元飯能市の東飯能駅前にある学研CAIスクールに通っています。二人とも親が無理に行かせたわけではなく、自ら進んで塾に行きたいと言うので同スクールに通わせることにしたのであり、二人が同スクールに通い始めてから2年近くが経ちます。

同スクールでは毎年2回ほど、子供たちの学習状況などについて保護者を対象に個人面談を行っており、小生も先週の26日(日)の夕方にアポを取って同スクールに行き面談を受けてきました。その時、何処かの掲示板で同スクールが話題になったという話を息子たちがお世話になっている先生から聞いたので、帰宅後グーグルで調べたところ以下のようなやり取りを発見したのでした。

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256 名前: まちこさん 投稿日: 2006/04/05(水) 22:11:10 ID:K91C2OgA [ p5141-ipad37souka.saitama.ocn.ne.jp ]

新小5の親ですが、市内学習塾情報をお願いします!!
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260 名前: まちこさん 投稿日: 2006/04/06(木) 07:51:33 ID:fg/9MOPA [ FLH1Aen187.stm.mesh.ad.jp ]

>>256
東飯能駅前にある学研CAIスクールがお勧め。一人ずつパソコン使って
授業するんだけど、きちんとマンツーマンで教えてくれるので、基本的には
家庭教師と一緒。

多くの子供達の中で切磋琢磨しながら勉強するのが好きな子にはあんまり
向いていない。

うちは今年の春まで行かせていたけど(卒業したのでやめました)、とてもよい
先生達ですよ。ご夫婦で、とても丁寧に教えてくれますし、一人一人の子供を
よく見てくれます。
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264 名前: まちこさん 投稿日: 2006/04/06(木) 20:53:16 ID:Vf/eO2ac [ softbank219183192152.bbtec.net ]

>>260
東飯能駅前にある学研CAIスクールがお勧め。同感です。
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同スクールの先生には失礼ながら、学習塾であれば何処も同じようなものだと思っていたのですが、どうも塾によって差が出てくるようで、愚息の通っているスクールは評判の良いスクールであることを知り嬉しく思った次第です。

だが、それ以上に息子の先生の話から深く共鳴したのは、「私が学研CAIスクールを始めたのは、地元に何らかの形で貢献したいと思ったからでした。それがたまたま教育だったのです」という言葉でした。実は、この言葉の中に閉塞感に覆われた今日の日本を立て直すキーが隠されています。

国際政治コメンテーターの藤原肇氏が『マチュアライフ』に寄稿した記事があり、そこに答えが書いてありますので以下に転載しましょう。記事名もそのものズバリ「社会への恩返しのすすめ」というものです。

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社会への恩返しのすすめ

 失政で長びく不況と金詰まりのために、企業は人件費を削減しようと、早期退職者の募集や昇進停止などを始め、40代で転職の肩叩きをしている。その一方で、社会危機回避のため、年金受給年齢引き上げや定年延長が言われているが、退職金の年金への繰り入れの方が優先ではないか。日本人の平均余命が世界最長の水準に達し、出生率が大幅に低下して社会の老齢化が進むから、定年延長は一見もっともらしいが、果たして正しい選択かどうかは疑問だ。定年延長は、情報革命の進展で社会が知識集約型になり、組織と個人が非固定的なネットワークで結ばれるのに、仕事と個人の関係が流動化するのを阻害する。 
 年金の保障ネットは第2の人生の支えであり、それが第2の職場かボランタリー活動になるかは、個人の能力や好みによって違うが、いずれにしても組織に従属する生活態度の限界は見えている。50歳を過ぎたら人生の軸足を社会への恩返しに移し、それに意義を感じて生き甲斐にする人が増えることで、荒廃した日本を立て直せるのではないか。
 1980年代の中曽根内閣から竹下内閣時代に、カジノ経済で投機による金儲けが蔓延して、日本は拝金主義に毒されてしまい、その後の長い不況のために、社会は余裕を失い、日本は閉塞感で息苦しい社会に成り果てた。政府の累積赤字は税収の20年分に近く、その借金の山を築き上げたのは、中央と地方政府の両方で行政が肥大化し、日本の社会に恐竜が君臨しているためである。
 その克服には小さな政府を指向するとともに、企業や団体が地域社会の〝企業市民〟として、社会に利益還元をする思想に従う必要がある。その原動力は社会人意識の確立した個人である。円熟した世代が知恵と経験を生かして、自発的な行動としての恩返しに参加することが、開かれた社会を作るのだ。
 たとえ僅かでも老後の貯金と年金があれば、爽やかに人生を生きることは可能だ。力ーネギーが「人間はカネを持ったまま死ぬのは恥だ」と言ったのを思い出して、自力で社会への貢献を目指す人が増えることを期待したい。
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今日の各新聞にも、「自殺者が4人に1人がプロミスをはじめとするアコム、アイフル、武富士、三洋信販といった消費者金融の借り手」と報道しているように、一方では人を死に追いやった上に、保険金を遺族から掠め取るような、社会への恩返しの逆を行くようなニュースに接する毎日だけに、息子のお世話になる先生の言葉を耳にして、日本もまだまだ捨てたものではないと嬉しく思った次第です。

※消費者金融はまさに悪魔のビジネス・モデルであり、詳しくは須田慎一郎氏が著した『下流喰い』(ちくま新書)を参照

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