経済学のすすめ

2年ほど前に、IBDの機関誌『世界の海援隊』に「経済学のすすめ」と題する拙文を投稿したことがあります。経済に関心のある人たちに以下を一読してもらえれば嬉しく思います。
メタサイエンスという21世紀科学の潮流について世界で初めて本(『宇宙巡礼』 東明社刊)の形にして世界に発表したのは、本シリーズでもたびたび登場する在米の藤原肇博士であった。筆者はその藤原博士の著作を通じて、あるいは博士から直にメタサイエンスについて教えを受けた一人であり、本シリーズでも第二回「メタサイエンスのすすめ」の他、ほぼ毎回のようにメタサイエンスについて様々な角度から取り上げてきたので、読者の頭の片隅にメタサイエンスという言葉がインプットされたのではと思う。ともあれ、今回は経済が主テーマであることから、経済をメタサイエンスの観点から捉えるために重要となるツールの一部を以下に列記しておきたい。 ■MTKダイアグラム MTKダイアグラムについての解説は“ORGANIZATIONAL STRUCTURE OF THE OIL INDUSTRY”に譲るが、いずれにせよ経済という人間の営みを真に理解するためには、今までの経済学の知識を一端捨て、改めて文明次元の視座から社会の変遷を眺めつつ、エネルギーがどのような現れ方をしているのかを観察することにより、ダイナミックな相の変化を捉えていくことが必要なのである。 ■太陽黒点に基づく景気の循環理論 太陽黒点とゴンドラチェフの波からお分かりのように、ゴンドラチェフの波は景気の変動に及ぼす太陽黒点と密接に関係した波であり、人為的な操作でどうなるものでもないことが一目瞭然である。黒点の経年変化と景気変動との関係が明らかにされた経緯について、藤原博士が以下のように述べているので一読されたい。
ジェボンズの景気循環論を高く評価したのはシュンペーターであった。日本では景気循環説が経済学者やエコノミストの間で引用されていることが多いものの、藤原肇博士をはじめとするごく僅かな人間しか景気の循環理論の有効性に気づいていないのは残念である。 ■ガウス座標 ガウスの予備段階としてφ座標を藤原博士は用意されている。このφはフィボナッチ数列のことであり、自然の摂理を探求するにあたって物凄い威力を発揮する数列だが、第二回「メタサイエンスのすすめ」で既にそのあたりを述べているのでここでは繰り返さないこととする。それはさておき、次のガウス座標について藤原博士は以下のように述べている。
ガウス座標は現在のサイエンスのレベルでは普及にほど遠く、実用化は50年先になるということもあり本稿ではガウス座標の説明は省略するが、それでも関心のある読者は『超経済学 波動理論で新世紀の扉を開く』のp.215から読み進めるとよい。尤も、残念ながら本書は絶版であって入手不可能であるが、神田の古本屋街を精力的に回れば運良く入手できるかもしれない。あるいは地元の図書館で借りるのも一手であろう。 | ||
写真提供:むうじん館 http://www.fsinet.or.jp/~munesan/
巾着田のヒガンバナ。
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