“明治の大文豪”森鴎外の隠された真実
仕事部屋の本棚に、『森鴎外 もう一つの実像』(白崎昭一郎著 吉川弘文館)という題名の本が置いてあります。書名の副題から想像がつくように、同書は文豪・森鴎外の〝表〟の顔ではなく、軍医・森林太郎の〝裏〟の顔を描いた本です。同書の後書きで著者の白崎昭一郎氏は、「脚気こそは鴎外の最大のアキレス腱であった」と表現しているのに目が止まります。何故、脚気が鴎外にとっての最大のアキレス腱であったのか、本日アップした記事・「“明治の大文豪”森鴎外の隠された真実」の対談者の1人、西原克成医学博士は以下のように語っています。
上記は本日アップした西原氏の対談記事の一部ですが、全文を読んでみたいという方は“明治の大文豪”森鴎外の隠された真実をクリックしてください。一読後、意見がある方は【藤原肇の宇宙巡礼】でご遠慮なく述べて下さい。お待ちしております。
西原 具体的には、脚気に対しての森林太郎の偏見で、それに基づいて彼が実施した『日本兵食論』の誤りです。脚気の問題で森林太郎が犯した致命的な過ちは、日本の医学史において恥ずべき汚点であり、脚気は陸海軍で日清戦争直前に克服されていました。ところが、白米中心の陸軍兵食にこだわった森軍医は、軍医部長の麦飯給与の進言を退けた。それで、戦闘で死んだ者よりも脚気で死んだ者のほうがはるかに多い、という大失策を犯したのです。 |
また、上記の対談記事の中で「森鴎外は女癖が悪かった」という話もあり、森鴎外に対して抱いていた“日本の誇る文豪”というイメージが崩れ落ちてしまった人もいるのではないでしょうか。森鴎外のもう一つの裏の顔を、西原氏は以下のように述べています。
西原 『舞姫』はあくまでも彼の自己弁明の作品であり、実際の生活と小説はあまり関係ないのです。現にエリスとは同棲して結婚の約束をしており、それで彼女は日本まで追いかけてきた。それだけではなくて、森は女悪くてその道に通じていたから、東京からベルリンにきた軍人たちに女を世話し、後でそれを暴いて筆誅を加えて攻撃している。自分のえげつなさを隠して、他人のことをあばいて騒いだのです。陸軍の誰それはあれをしたこれをしたと暴き、自分はまるで聖人君子のような顔をした。日本人はその虚像に騙されてしまったのです。 |
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コメント
せいさく0319と申します。
掲載されている日記を興味深く拝見させていただきました。事後の御連絡となりましたが、当方の記事にリンクをはらせていただき、日記を紹介させていただきました。
リンクをはらせていただいた件について、何か差しさわりがございましたら、その旨、御連絡ください。何分、ブログ初心者なもので、ご容赦ください。
また、よろしければ、今後とも、そちらのサイトを拝見させていただくつもりです。よろしくお願いいたします。
せいさく0319
サイト名 気になるブログ10件
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投稿: せいさく0319 | 2005年8月13日 (土) 午前 07時03分