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2005年7月20日 (水)

「異文化ビジネスのすすめ」第5号

本日の「異文化ビジネスのすすめ」第5号は概念図の威力についてです。
 

Intercultural Business━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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_/_/_/              【異文化ビジネスのすすめ】 第5号                 
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■■■ ≪道しるべ≫ 概念図の威力(3)
■■■ 
■■■ マクロメガの視点による重大事件年表

 読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年の10月末に前号を
発行してからというものの、本業が忙しくなり、なかなか筆を進める時間が取れ
ないまま今日に至ってしまいました。こにに心よりお詫び申しあげます。なるべ
く月に2本の発行を目指して努力していますが、仕事との絡みもあり、ときには
数ヶ月空白も今後も有り得えるかと思いますので、予めご了解のほどお願い申し
上げます。

 さて、今号では、「マクロメガの視点による重大事件年表」について簡単な解
説を加えたいと思います。昨年の10月に第3号を発行し、その中で「マクロメ
ガの視点による重大事件年表」を、じっくりと眺めておいてくださいと読者の皆
さんにお願いしましたが、実際に「マクロメガの視点による重大事件年表」を眺
めてみて、どのようなインスピレーションが閃いたでしょうか。

「マクロメガの視点による重大事件年表」
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/library/petro/fig/fig14.jpg



 第3号で、ホロコスミック図が「空間」の概念図であり、マクロメガの視点に
よる重大事件年表は「時間」の概念図であると、編集人が述べたことを読者の皆
さんは覚えておられるものと思います。すでにお分かりの通り、「マクロメガの
視点による重大事件年表」とは、横の座標軸で時間を対数目盛で表わし、縦軸で
われわれの住む地球上での重要な事件を表わした概念図と言えます。

 ここで、図の中のキーワードを解説すると以下のようになります。

≪ドライウェア代(Dryware Era)≫
ドライウェア代は、物質の歴史を指します。物質を根源に置いたのは、波動理論
学に基づいているからであり、実際には、星雲や星も“生きて”おり、広義の生
命現象を営んでいると云えます。

≪ウェットウェア紀(Wetwaare Period≫
ウェットウェア紀は、狭義の生命活動を指します。すなわち、間断なく遺伝子を
子孫から子孫へと伝えていき、また生命体それ自体が多岐にわたって進化してい
くという生命活動の歴史です。
、
≪ソフトウェア世(software Epoch≫
ソフトウェア世は、“考える葦”であるホモサピエンス、すなわちわれわれ人類
の歴史を指します。

≪ハードウェア期(hardware Age≫
ハードウェア期は、道具を使うようになった人類の歴史を指します。思考活動を
始めた人類は、後に己れの外延物としての道具を使うようになったわけですが、
最初は土や木、あるいは他の生物を利用していました。そして、次第に石、金属
を使うに至ります。


 さて、道具を手にした人類は、やがて農業革命へと進み、第一文明期を迎えま
す。この第一文明期の特徴を一言で述べるとすれば、土地と密着した労働集約型
の“産業社会”であったと言えます。そして、その産業社会では、生産の労力と
して専ら人間と家畜に頼っていた社会でもありました。換言すれば、第一文明期
のエネルギーは食糧であったと言えます。

 人類は、何千年という長期間にわたって第一文明期を過ごしていましたが、や
がて産業革命という、人類にとって2番目の大革命を迎え、第二文明期へと突入
していきます。この文明期の特徴は、技術集約型の産業社会であったと言えるで
しょう。この時代、人々の農村から工場へという“大移動”が発生しており、そ
れは同時に大量生産時代の幕開ともなりました。また、エネルギーの観点から眺
めれば、第一文明期のエネルギーが食糧であったのに対し、第二文明期のエネル
ギーは、石炭などの化石燃料でした。その後、エネルギーの中心は石炭から石油
さらには石油から天然ガスへと変遷していったものの、基本的には化石燃料であ
る炭化水素という点で一致しています。

 そして、今や人類は第3の大革命を迎えつつあります。現代という時代はカオ
スの時代であるとよく言われていますが、それは当然のことでして、夜明け前が
最も暗いのは当たり前の話です。この第3の大革命こそ情報大革命に他ならず、
この大革命による新旧の秩序の入れ替わりという大混乱期が過ぎますと、やがて
本格的な第三文明期の曙を迎えることになります。この第三文明期の特徴を一言
で言い表わすとすれば、情報集約の産業社会ということになりそうです。すなわ
ち、近未来の産業社会を支える新しいエネルギーが情報ということになるのでは
ないでしょうか。

 第1号、第3号、そして今号で、一見、「異文化ビジネス」とは全く関係のな
いことを長々と編集人が取り上げていることに対し、訝る読者も多いかと思いま
す。ここで、編集人が第1号での以下のように書いたことを改めて思い出してい
ただければ幸いです。

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 編集人の狙いは、このホロコスミックスの概念図からスタートし、時空という
次元の視座から、私たちは何処にいるのかを明らかにすることにあります。一見
遠回りのようでありながら、実のところ意外と情報大革命の全体像を把握する近
道となるでしょう。そして、情報大革命の全体像を識ることが、何故、異文化ビ
ジネスに不可欠かということを、読者の皆さんが納得できるような形で筆をすす
めていくつもりです。よって、異文化ビジネスそのものについて言及していくの
は、概念図の説明を終えた後にしたいと思いますので、もうしばらく概念図との
お付き合いをお願い致します。
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 「ホロコスミックス」、「マクロメガの視点による重大事件年表」、さらには
次々号で取り上げる予定の「MTKダイアグラム」といった概念図は、すべてが
在米の藤原肇博士の手によって編み出されたものです。編集人が水先案内人とし
て読者に文明の鳥瞰図を示し、エネルギーと関連させて各々の産業社会の変遷を
述べたきた理由は、以下の藤原博士の言葉で明白になります。

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……外側から内側に向かって眺めることにより、問題の本質が見えるようになる
のであり、エネルギーの流れが産業社会の体質を決め、その性質が社会の生理を
規定しているのである。……
              『日本が本当に危ない』藤原肇著 エール出版社
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 編集人は異文化ビジネスの本題に入る前に、直感的に藤原博士の諸概念図を最
初に読者に対して呈示していこうと思い立ち、本メールマガジン【異文化ビジネ
スのすすめ】の連載を開始したのですが、今号の執筆に当たり、たまたま藤原博
士の『日本が本当に危ない』を通読していたところ、上記の藤原博士の言葉に出
会ったのは新鮮な驚きでした。多分、以前に『日本が本当に危ない』を読んでい
た折、概念図を最初に提示することの重要性が知らず知らずのうちに編集人の脳
にインプットされていたのかもしれません。


 以上、「マクロメガの視点による重大事件年表」の説明を終えた今、残るはM
TKダイアグラムのみとなりました。どうか、もう暫くのご辛抱のほどお願い致
します。

 以上、次々号では上述のMTKダイアグラム図について言及していきます。


∇次号予告:≪国際ビジネスの実務≫ 国際ビジネスの科学的な進め方(3)



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編集人: 国際ビジネスコンサルタント サムライ
連絡先: dappan@rb3.so-net.ne.jp
URL: http://homepage1.nifty.com/dappan/
読者数:  573名

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