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2005年7月22日 (金)

CT初体験

いつもお世話になっている翻訳会社から、嗜好品を製造する機械マニュアルの翻訳の仕事(英文和訳)が来たので、早速CTを翻訳作業に活用してみました。無論、CTを仕事に利用するのは今回が初めてでした。以下はCTを実際に仕事に使ってみた上での個人的な感想です。

今回の最終クライアントからの仕事は、今までに幾度か翻訳の仕事を承っていますので、今後も似たような内容の仕事を依頼される可能性が高いことを考慮し、CTを使って〝専門用語集〟を残すことにしました。具体的には、次回から今回登録した専門用語を自動的に入力してくれる機能を備えた専門用語集に作成したのですが、それ以外に、次回似たような文章に当たった場合、そうした文章・段落単位も自動的に自動翻訳してくれるように〝文章・段落の翻訳メモリ〟も残しました。ここで云う〝文章・段落単位の翻訳メモリ〟とは、翻訳支援ツールについている、一種の翻訳メモリに似通っていますが、厳密に言えば若干違います。そのあたりの解説については、機会があれば述べさせていただくとして、本日は次に筆を進めます。

さて、CTを使って最初に行ったことは、大量の原稿をサーッと〝眺めながら〟、目に入った出現頻度の高い専門用語を、次々とWordの置換で一括置換しながら、同時に専門用語集を同時進行の形で作成していきました。ある程度専門用語が溜まった段階で、次に〝読まずに読む〟というCT方式に倣い、ダーッと翻訳を進めました。尤も、練習で少し体験したとは云え、実際にCTを使って翻訳作業を行うのは初めてというともあり、流石に最初の1時間はノロノロ運転でした。しかし、慣れて行くにしたがい、スピードも徐々にアップしていったのです。初めてCTで翻訳作業を行ったのにも拘わらず、今までの1.5~2倍スピードアップしたなという手応えを得ました。次回も同じような仕事が回って来たと仮定すれば、今回構築した〝専門用語集〟および〝文章・段落の翻訳メモリ〟を活用することで、一層スピーディに次回の仕事が進むのは確実であると思います。

ところで、今回は生産機械の操作マニュアルということもあり、CTが威力を発揮してくれる形になりましたが、来月に入ると1年間に及ぶ経営・ビジネス分野の仕事がスタートするのであり、この場合はどうなるでしょうか…。何処までCTが通用するのか、今から非常に楽しみです。そこの最終クライアントとは初めてのお付き合いになりますが、予め用語集を送付してくれるというので、用語の統一程度はCTが利用できると思います。ただ、内容的には世界経済の潮流および勃発的な世界政治・経済のニュースが中心になると思いますので、用語の統一以外ではCTは役に立たないような気がします。ともあれ、実際に取り組んだ上で後にご報告したいと思います。

なお、今回CTを使ってみてつくづく思ったことですが、CTは翻訳作業に絞って開発されたWord専用のマクロであることから、ある程度翻訳の体験がある人、あるいは翻訳の仕事をしている翻訳者でないと、CTは宝の持ち腐れで終わってしまうことは確実です。よって、CTはプロの翻訳者(殊に産業翻訳者)あるいは日常業務の中で翻訳も行う機会が多いビジネスマンにこそ、大変心強いツールであると断言できますが、そうでない人は手を出さない方が無難です。

CT(Cooperative Translation):プログラマーの水野雅之氏と特許翻訳者の水野麻子氏ご夫妻による手作りのマクロ集。産業翻訳に威力を発揮するマクロが揃っており、マスターすれば翻訳のスピード・品質・収入のアップに繋がる。詳細は以下のサイトを参照のこと。
http://www.monjunet.ne.jp/CT/

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