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2005年6月25日 (土)

兄と弟

m004 つい最近まで、ワイドショーを賑わしていた、若乃花・貴乃花兄弟の喧嘩騒動も峠を越したかと思ったら、今度は福岡で弟が兄を刺殺するという痛ましい事件が起きました。その点、拙宅の兄弟は実に仲がよいのですが、思うに、これは同居している祖母の存在が大きいと思います。昔ながらの祖母と毎日接する中で、2人の兄弟も目に見えぬ影響を祖母から受けているようです。息子たちのサッカーの統合コーチを務めるAコーチが、「お兄ちゃんは、昔の子どもがそうであったように、実に弟の面倒をよく見るなあ。昔の子どもたちが持つ素朴さが残っている」と感心したような話しぶりだったので、「それは自分の手柄では全くなく、2人の息子の祖母の影響が大きいのだと思う。祖母を通じて、昔の子どもたちが持っていた良さを、自然と身につけたのかもしれない」と答えています。 兄弟喧嘩と言えば、遠くは源頼朝と源義経兄弟の確執を思い出すが、今の日本で私が注目しているのは、若貴の醜い兄弟喧嘩ではなく、角川春樹と角川歴彦兄弟の喧嘩です。そのあたりは鹿砦社が5月に創刊した『紙の爆弾』に詳しいので参照願います。

15歳弟が兄刺殺 福岡

 二十三日午後三時すぎ、福岡市南区のマンションで、中学三年の弟(15)が専修学校三年の兄(17)を包丁で刺すなどして殺害した。マンションの住民が一一〇番通報。駆け付けた福岡県警南署員が、現場にいた弟を殺人の現行犯で逮捕した。
 調べでは、弟は自宅の部屋で兄を包丁(刃渡り一八・三センチ)で刺した。兄は同じ階の別の部屋に助けを求めたが、弟は追いかけて背中や腹など十数カ所を刺し、兄の体をその部屋の浴槽に投げ込んで殺害した疑い。
 兄はこの日、弟に「弁当を買ってこい」と命令。弟は買ってきた後、兄に殴られ、のこぎりで肩や頭を切られ軽傷を負った。兄は以前から弟に暴力をふるうなどしており、同署は兄弟げんかが原因とみて詳しい動機を調べる。
 南署員が現場に到着した際、弟は血まみれで包丁を持って立っており、「兄を刺した」と犯行を認めた。調べに対し「のこぎりで切られ、包丁で刺した」と話しているという。兄弟は、美容師の母親(46)と中学二年の妹(13)の四人暮らし。事件当時は兄弟、妹の三人が自宅にいた。
 弟の中学校によると、弟はまじめな性格で、学校を休むこともほとんどなかった。この日は学期末テストを受け、午後一時半ごろに帰宅した。兄の通う学校によると、兄も欠席は少なかったが、この日は「寝坊した」と電話で連絡し、休んでいたという。

■「思いがけない」
 十七歳の兄を刺殺した少年が通う福岡市南区の中学校では二十三日夜、校長が記者会見し「非常にまじめな生徒で友人関係も良好だった。思いがけないことが起きて驚きを隠せない」と語った。
 校長によると、弟は「敬語も使えて言葉遣いも丁寧で、あいさつもしっかりできた」という。四月から五月にかけて行われた三者面談で、弟は「得意な科目の理科を生かして工業高校に進みたい」と話していたという。
 校長は弟について「目立つタイプではないが、いじめや不登校などの問題もなく、学校生活に十分適応していた」と話した。また、刺殺された兄も同校に入学したが、中学一年の十一月に転校したという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050624/mng_____sya_____010.shtml

写真提供:むうじん館 http://www.fsinet.or.jp/~munesan/
梅雨時の畦に咲く野の花。

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